凄まじい人生を歩んできた、精神科医兼、2児の母である中村恒子先生。
戦争時代を必死に生き抜き、たくさんの患者さんと向き合ってきたからこそ語ることのできる人生論。
その賢く力を抜いたあり方は、人として、母として、心に留めたい言葉ばかりです。
心がちょっと軽くなる、悩み多き人に寄り添ってくれる一冊をご紹介します。
「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」あらすじ
戦争もあって、時代柄、今日を生きるのに必死。
それでも、日々たんたんと歩み、人生のほとんどを仕事に捧げたという中村恒子先生は、2019年、90歳まで精神科医として勤務してきました。
医師になるまでも苦労の連続。医師になってからも2人の子育てに奮闘し、専業主婦を経て復職するも、それは人生最悪のスタートだったと言います。
聞けば聞くほど、私ならとっくに挫けているなあと思うような人生。
だけど、常に自然の流れを止めず、前に進み続けた先生の生き方は、変化の激しい現代を生きる私たちに価値あるメッセージを投げかけてくれます。
うまいことやろうや。ぼちぼちでいいのよ。と。
「生き死に」「人間の心」というものに向き合い続けてきた先生の人生論は、子育てにも通ずる部分がたくさんあり、とても響くものがありました。
いろんなことが起こる人生をうまいこと生きるために、理想 (自分の心) と現実にどう折り合いをつけていけばいいのか。
関西弁の優しい口調で語られる言葉は、自分のおばあちゃんと話をしているように心にすっと入ってくると思います…!
「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」おすすめポイント
子どもにも教えたくなる真理が満載
「あ〜自分が子どもの時に、これを知ってたらなあ」と思うことがたくさん詰まっています。
例えば1つ挙げさせてもらうと、
人と比べたくなるのは仕方ない。でも、どんな元気そうな人でも、悩んでいない人はいないことを知る。
心に折り合いをつけて うまいことやる習慣 / 中村恒子・奥田弘美
いいよなあ、羨ましいなあ。私ばっかり大変だ、損だなあ。そんな気持ちで過ごす時間が、私はかなり長かったと思います。
だけど、そんな風に羨まれるような人にも悩みはあって、明るく元気いっぱいな人こそ思いわずらっていたりする。だから比べて落ち込んだり、妬んだりしてもしょうがない。どこに行ったって、何をしていたって悩むもの。
むしろ悩みを持つ仲間として、つらいけど頑張ろうねって気持ちでいれば、今この瞬間からうまいこと、前向きに生きられる。
実は人間てシンプルなのだという教えは、未来を生き抜く子どもたちに教えたいなあと思います…!
一生懸命になりすぎてしまうお母さんの心に、隙間をつくってくれる
子どものため、家族のため、あれこれ頑張らなきゃー!ってなってしまうのがお母さん。
「でもね、いろいろあるんだけど、ぼちぼちでええのよ」
そんな、心に少し風が通るようなメッセージに、肩の力が抜けます。
なんか、子育てにおいて、対応に困ることが日々あるじゃないですか。(突然ぶちまけます、すみません。)
おもちゃの片付けはするんだけど、すごいぶつぶつ文句言いながらやっている時、これは何も言わないのが良いのか、文句をやめるように促すのが良いのか。
もし促すならなんて言えばいいんだろうみたいな、私は本当にそういうの1こ1こに悩む。
それでGoogle先生に頼ったり、本を引っ張り出したりするんだけど、結局あらゆるパターンがあるからキリがない。毎度調べてもいられないから、結局自分のその時の感情で動いて、なんかお母さん毎回違うこと言ってる…って親不信になってないかなあって心配になったり。
そんな、私みたいな心が忙しないお母さんにお守りの言葉をくれるので、前より落ち着いて子育てに向き合える気がします。
いろんな本を読んでいて思いますが、時代は違っても、根本的に大切なことは昔から変わらないんだなあって。じゃあ難しく考えないでおこうって軽やかになれますね。
「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」私が学んだこと
人に期待しない。これから起こることに何も望まない。今置かれた状況の中でただ一生懸命生きる。できる役割を果たす。
難しいんですが、このスタンスが、心を平和に保ち、うまいこと生きる方法なんだなあと。
期待する時、何かを望む時って、結局人をコントロールしようとしてたり、自分にとって良いことが起こるように欲を爆発させてたりする。
当然、期待したように、望んだようにならなければ、イライラしたりがっかりしたりするわけで、どうにもできないことなのにいつまでも振り回されてしまう。
変えられないもの、どうにもできないものにパワーを使わず、人から言われたことは「寝たら忘れちゃおう」、自分に起きたことは「そういう流れなのね」と、溜めずに生きていく。
どう見ても波瀾万丈なのに、全く悲観さがなく清々しい生き方ができているのは、先生が自然に身を任せ、自然体で生きているからだなあと思いました。
自分の心に留まるメッセージをぜひお守りに。








