自宅保育だったこともあってか、2年間体調を崩すことがほぼなかった娘。
初めての高熱は2歳2ヶ月の時に経験しました。
SNSで「熱性けいれん」というものがあることは知っていたものの、対応方法までは熟知していなかったので、随分あたふたしたのを覚えています。
今回は、熱性けいれんについて知りたいママ向けに、我が家の体験レポも織り交ぜ、さまざまな記事を読んでわかったことをお話できればと思います。
熱性けいれんってどんな症状なの?親はどう対応すれば良い?
そんな疑問を解決して、いざという時のために役立てていただければ嬉しいです。
熱性けいれんとは?

熱性けいれんとは、突然の高熱によって体がけいれん(痙攣)すること。
けいれんと聞くとものすごく怖い病気に思いますが、10〜15人に1人の子どもが経験するもので、小児ではありふれた一般的な病気という位置付けになっています。命に関わる病気や、後遺症が残る病気でもありません。
高熱とは、「38℃以上」の発熱時を指し、けいれんは大体「5分以内」のものを指します。
なので、
・熱が38℃以上ある
・けいれんが5分以内でおさまった
・けいれんを起こす他の病気がない
この場合は、熱性けいれんの疑いがあると見るのが一般的です。
例えば、
・熱が38℃以上だけど、けいれんが5分以上続く
・熱が38℃未満だけど、けいれんがある
この場合は、他の病気の疑いがあることになります。
この熱性けいれんですが、生後6ヶ月~5,6歳頃に起きやすい病気で、特に1歳台で起こる場合が多いと言われています。
なぜかと言うと、生後2歳頃までに発症される「突発性発疹」(とっぱつせいほっしん) ※高熱と発疹が特徴の病気 の際に熱性けいれんが起こりやすいからです。
気を付けなければいけないのは、突発性発疹などの病気だけでなく、夏風邪やインフルエンザなどでもけいれんは起こるということ。
急に高熱を出す疾患は、全てけいれんのきっかけになるそうです。
熱性けいれんは具体的にどんな症状が出る?
体が震えたり硬直したり、「意思とは無関係に起こる筋肉の収縮」が一般的なけいれんになりますが、具体的な症状は人それぞれのようです。
・手足がビクビクする
・目を見開いて焦点が合わない
・全身が脱力する
・意識がなくなる
・歯がガクガクする
・白目をむく
・嘔吐する
・泡を吹く
など、こちらの呼びかけに対して反応しないような状態になるのが一般的で、ママは動揺を隠せない場合が多いかと思います。
ただごとでない様子に、慌てて救急車を呼ぶというケースも多いようですが、冒頭で触れた通り熱性けいれんは通常5分以内でおさまるため、救急車が来る前に落ち着いたということもよくあるそう。
けいれんがおさまった後は、何事もなかったかのように眠ったり、意識がはっきり戻ったりします。
熱性けいれんが起きた時の対応方法は?


①まず落ち着く
熱性けいれんに関する記事を読むと、必ずと言っていいほど書かれているのがとにかく落ち着くこと。
私も初めて見る異常事態に、どうしようどうしようと慌てふためきましたし、パニックを起こしてしまうのも無理はありません。
ですが、正しく対処するためにはまず冷静になることが大切。深呼吸をして、状況を把握しましょう。
②衣服を緩め、横向きに寝かせる
熱性けいれんは嘔吐することも考えられるので、仰向きではなく横向きで寝かせます。
嘔吐したものが喉に詰まったりして窒息しないよう注意が必要です。
③体温を測る
もしまだ熱を測っていない場合は体温を測り、38℃以上の高熱によるけいれんなのかどうかを確かめてください。
体温が38℃未満だと、他の病気の疑いもあるかもしれません。
④けいれんの時間を測り、状態を詳しくメモする
けいれんが始まってからの時間と、どんなけいれんなのかを観察しメモします。
目や口、体の状態を細かく見ておき、後で受診した際に医師に伝えられるようにしておきましょう。
もしけいれんが5分以上続く場合は救急車を呼んで病院に向かってください。
⑤けいれんがおさまったら、熱を下げる
解熱が目的の坐薬があれば使用します。(※使用する場合は用法・用量にご注意ください)
基本的に高熱が原因でけいれんが起きているので、まずは熱を下げることが大切です。
⑥病院を受診する
けいれんが止まっていれば急ぐ必要はないみたいですが、早めに受診します。
メモしたことを伝えたうえで、適切な治療を受けましょう。
熱性けいれんの対応で注意することは?


口の中には何も入れない
歯がガタガタとするようなけいれんが起きると、舌を噛むのではないかと割り箸やタオルを噛ませたりしたくなりますが、それはしてはいけないそうです。
逆に嘔吐につながったり、口の中をケガしたりということがあり得るので、心苦しいですがそのままにしておきます。
けいれんを止めようとしない
強く抱きしめたり、手足を押さえたりしたくなりますが、けいれんはそういった圧で止まるものではありません。
後で適切な治療をするために、けいれん中はむしろ状況をよく観察し、ありのままをメモしておきます。
おかしいと感じたらすぐ救急車を呼ぶ
けいれんが続いたり、けいれんがおさまっても意識が朦朧としていたりなど、あれ?と思うことがあったら救急車を呼んで病院に向かってください。
他の病気の可能性もありますし、素人では判断が難しい場合もあるので、違和感を持ったら救急車!が間違いないと思います。
そもそも、熱性けいれんはなぜ起こる?
5,6歳までの小さい子どもに起きやすい熱性けいれんですが、それはそもそも脳の発達が未熟な段階だから。
そのうえ、急な体温の変化に弱いという脳の特徴も重なって起きてしまうのだそうです。
突然の高熱に対応できるほどの準備がまだできていないんですね。
この熱性けいれんですが、起こった子どもの3分の2は再発しないそう。もしも頻繁にけいれんが起きる場合は医師に相談してください。
【体験レポ】2歳2ヶ月 初めての熱性けいれん


病院を受診するまでの記録を載せます。
| 7:15 | 起こしに行ったところ、座ったまま大泣きし始める。 抱っこすると、体がとても熱く、ほっぺも赤かった。 熱は39.3℃だった。 |
| 7:20 | 泣き止んだかと思ったら、ぼーっと宙を見始める。 ストローやコップを口に近付けても飲まず、呼びかけにも無反応。 手と体がビクっとけいれんし始めたので、ベッドに横にして、氷枕で頭を冷やす。 |
| 7:25 | 時折手がけいれんするものの、徐々に落ち着き、すやすや眠り始める。 けいれん時間はちょうど5分くらい。 |
| 7:45 | 目を覚まし、薄目を開けて、ママママと繰り返す。 |
| 7:55 | 水が入ったコップを口に近付けると、5回ほどごくごく飲んだ。 |
| 8:15 | りんごゼリーを少し食べる。 |
| 9:00 | 病院を受診する。 コロナ陰性、普通の風邪と診断。 座薬と飲み薬をもらう。 |
受診した後すぐに座薬を入れ、一時的に37.6℃まで熱は下がりましたが、夕方40.0℃まで上がりました。
ですが、再びけいれんが起こることはなく、少量ですがうどんも食べられていたので、特に心配なく過ごしました。
何にも無反応でけいれんする娘にすごく動揺しましたし、胸がぎゅーっと締め付けられる思いでしたが、普通の熱性けいれんでよかったです…!
熱性けいれんを予防する方法はある?


熱性けいれんについて調べると、あまりの光景を目の当たりにすることになるので、なんとか防ぎたい!と思うママも多いはず。
予防する方法としては、ダイアップ坐薬を使うこと。
ダイアップ坐薬は、けいれんの予防目的で使う坐薬のことで、37.5℃以上、38℃未満の段階で使用し、熱を下げるというものです。けいれん症状の改善にも使われたりします。
ただしこのダイアップ坐薬ですが、基本的に「熱性けいれん体質である場合」に使うもののようです。
・過去に2回以上熱性けいれんを起こしたことがある
・過去に15分以上長引く熱性けいれんを起こしたことがある
・生まれつきの病気が関係している
などがダイアップ坐薬を使う条件になりますが、ご家族の希望があれば処方してもらえる場合もあるそうなので、かかりつけの医師に相談してみると良いと思います。
またダイアップ坐薬には、眠気やふらつきなどの副作用があったり、2回目の使用は8時間の間隔を空けるなどの注意点もありますから、使う場合は注意してください。
熱性けいれんとひきつけの違いは?
子どもの病気でよく聞く「ひきつけ」ですが、これは、=けいれんと思って問題ありません。
なので、自分の意志に関係なく筋肉が硬直したり、ガクガク震えたりという、けいれんと同じ症状が出ます。
ひきつけはの原因は全てが高熱なわけではないですが、小さい子どもは高熱から起こる場合が多いそうです。
熱性けいれんとインフルエンザ脳症の違いは?
熱性けいれんと同じような症状で、インフルエンザ脳症という病気があります。
インフルエンザウイルスに感染することで発熱し、けいれんや意識障害を起こすものですが、熱性けいれんと違うのは命に関わる疾患だということ。
多くの細胞が障害を受けることで臓器の状態が悪化、いずれ多臓器不全になり、命に関わるほどの重症となってしまいます。
主に5歳以下の乳幼児に起こる病気なので、インフルエンザが流行っている時期は特に注意が必要になってきます。
熱性けいれんとの見極めはとても難しいようですが、「異常行動」があるかどうかがポイントになるそう。
・急に怒ったり泣いたり、笑ったりする
・大声で歌い出す
・意味不明な言葉を話す
・自分の手を噛む
・食べ物とそうでない物の区別がつかない
・幻視や幻聴を訴える
など、明らかにおかしな行動が見られる場合はインフルエンザ脳症の可能性があります。
いずれにしても、正しい対応をするために、落ち着いて状況を観察することが大切ですね。
私も、今回初めての熱性けいれんを経験して、夫婦でだいぶ動揺しました。
知識がほとんどなく、心の準備がなかったことも大きな理由だと思います。
とは言っても、実際その状況を見たらやっぱりあたふたしてしまうと思うのですが、そんな時だからこそ落ち着く!ということを頭の片隅に置いておくだけでも冷静に対応できる気がします。
これから起こり得るかもしれないご家族のお役に立てれば嬉しいです。











